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ラノベ

一言感想『僕と彼女のゲーム戦争9』 著:師走 トオル

game9

『僕と彼女のゲーム戦争9』が刊行されているのでご紹介しましょう。

もちろんライトノベルです。本シリーズの特徴は、実在するゲームが登場するということです。本シリーズの世界観は現代を踏襲しているものの、”ゲーム”というものが一定の市民権を獲得しており、プロゲーマーやeスポーツとして一般に広く認知されているという点でしょう。

主人公は高校生。部活動を舞台にした青春系エンタメものです。
ゲーム初心者だった主人公の岸嶺が、『ゲーム上級者』とは何か?という疑問に到達するという展開です。

シリーズものにありがちではありますが、全体のストーリーの進度は遅々として進みませんから、サザエさん的世界観を持ち合わせているのかとも疑いましたが、次回作で完結するとのことですから、時間軸は進行しているようです。

肝心なゲームは、本作においては以下の実在するゲームが取り上げられています。

EVEonline。ダウンタウン熱血行進曲。EVOLVE。

EVEonlineは、SF系MMOを名乗るゲームで、25,000年後の遠い宇宙を舞台としたものです。本作では、サブレギュラーであるライバル高の面々と戦う場面で用いられました。プレイしたことはありませんが、『7000以上ある星系からなる広大な銀河で構成された世界でプレイヤーは艦船を操って飛び回り・・・(以下略)』と壮大な様子。時間泥棒確実なので、あえて触れたくありません。

ダウンタウン熱血行進曲といえば、言わずと知れた『くにお君』シリーズの名作。近年PS3版でリメイクされました。30代付近の方であればプレイしたことがあるかもしれませんね。懐かしいです。

EVOLVEに関してもプレイしたことはありません。様子を見る限りモンスターハンターのような感じのゲームです。ただし、モンスターの操作も人が行うという特徴があり、ここに戦争的な要素があるようですね。今回のストーリーでは、このゲームのプレイ中に岸嶺が『上級者とは何か』という問いに対する一つの答えを導き出すことになるのです。

どれも実に楽しそうな作品で、寝不足は請け合い。特にマルチプレイ系のゲームは危険です。20年前とはゲームの楽しみ方が変わってしまいました。ゲームボーイを持ち寄って、有線コードで繋いでいた時代もありました。

各ゲームのポイントを緻密に描写しており、プレイしたことのない人間にも想像しやすいよう計らいがあります。専門用語が多く使用されるゲームでも、邪魔にならぬ程度に解説し、読む側への配慮が伺えます。
このシリーズの見所である主人公の特殊能力。突出した集中力を発揮し、ゲームの世界へのめり込むという能力ですが、本作ではあまり出番がなく、少し物足りない感じがします。これを見るために買ったと言っても過言ではないのに。

先ほど述べたように、次巻で完結。実在ゲームを取り扱うという点においては貴重な作品でしたので非常に残念です。最終回でヒロイン候補の3人と、どのような結末を迎えるのか。ハーレム的要素も盛り込まれていたこの作品。あと一冊でどのようにまとめるつもりなのか気になるところです。

ラノベ

一言感想『僕と彼女のゲーム戦争8』 著:師走 トオル

ゲーム戦争8

久しぶりの長文記述に些かのリハビリが必要な気がしないでもありません。

この作品を簡単に紹介するとすれば、ゲーム人口が爆発的に増加し、高校の部活動でも採用されるような夢のような空想世界を描いたライトノベルでございます。いつかそんな時代がくるのかと首を長くして待っているところではありますが、コンシューマ業界は衰退の一途といったところでしょうか。

主人公の岸嶺は、高校3年という時期にもかかわらず、新しい学校へ転校し、そこで現代遊技部、すなわちゲーム部へ入部。3人の女子部員と仲良くゲームプレイに興じるのです。

いわゆるハーレム状態のライトノベルであることは疑いなく、量産される有象無象の中の一冊に過ぎないことは確かではあるのですが、本作はこの異世界ファンタジーものの隆盛する現代において、取材に基づいて著される数少ないカテゴリに属しているのです。

もちろん本作では実在するゲームが題材として選ばれ、権利者の許諾を得たうえで作中に登場します。非常に大きな特徴であり、やりこみ度の高いプレイヤーからすれば理解も早いし、同調しやすいことでしょう。

この巻では、『電撃文庫ファイティングクライマックス』と『リーグオブレジェンド』が取り上げられました。

『ファイティングクライマックス』は電撃文庫キャラクターが登場するキャラクターものの対戦格闘。難しいコマンド入力をせずとも、コンボがつながったりする比較的初心者も参入しやすいゲームです。Vita版はフリプで購入しました。
『リーグオブレジェンド』は、私自身プレイしたことがないのでどのようなゲームか詳しくはわかりませんが、インターネットを介して5VS5で戦う戦略シミュレーション+アクションのようなものだと理解しました。

特に、後者は専門用語が多く、よくぞここまで文章化したものだなあと思うほど。

今回は、ゲーム部部長である天道が父親からゲーム禁止を言い渡されるも、部員全員の協力でゲームの生産性や市場規模を示してゲームの将来性を証明し、ゲーム禁止令を解除してもらおうというもの。ストーリーがなさすぎる感じはしますが、題材としたゲームへの造詣の深さは目をみはるものがあります。たかがゲーム、されどゲームという感じです。

この作品の見所は、主人公がその特殊能力(簡単にいうとものすごい集中力を発揮する)を発揮するシーン。そのシーンが、巻を重ねるごとにつまらなくなっているのは少し残念な感じ。3人のヒロイン達との仲も特に進展せず、少し中だるみ感が漂っているのが惜しい。

元々長く描くつもりはなさそうでしたけれど、どうやって収拾をつけるのか、もはや気になるのはその一点だけです。

ラノベ

一言感想『僕と彼女のゲーム戦争 7』 著:師走 トオル

ゲーマーたちが最も熱くなる季節、夏。岸嶺たち現代遊戯部のメンバーは、ゲーム大会への参加を繰り返していた。そんな中、部員たちと比べて実力不足を感じていた岸嶺は、デバッグのアルバイトを通じて知り合ったプロゲーマーのもとへ教えを乞いに行くことを決意する。そして個人修業を終えて挑んだゲーム大会。夏休みということもあり、社会人が多数参加していたその大会には、かつて岸嶺たちと戦ったこともあるチャンピオンが強力なメンバーを率いて参加していたのだった。今回のゲームはFPS!強敵だらけのゲーム大会で岸嶺が覚醒する!?

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