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『海の翼 エルトゥールル号の奇蹟』 著:秋月 達郎

seawing

日本とトルコの関係が友好であることは皆さんご存知かと思うのですが、そのきっかけとなった事件については、存じないのではないかと思います。

この作品は、その事件を描いたもので、日本人たちが過去に施した恩に報いるために、犠牲を払ってでもその恩を返そうとしたトルコ人たちの物語です。

「エルトゥールル号」
紀伊半島沖で転覆したトルコの船です。この転覆事件を経て、両国にはとても堅い絆が生まれることになります。

イラン・イラク戦争の最中、フセイン大統領はイラン領空の航空機を無差別に攻撃することを宣言しました。タイムリミットは8時間。日本政府は救援機を出せないし、他の各国も自国民をイランから脱出させるため、航空便に空席などないような状況。
そんな中、ある国が自国民を顧みず日本人を航空機へ搭乗させる決断をした、という話です。

なぜ、トルコ人たちはこんなにも恩義を感じてくれているのか。
エルトゥールル号遭難事件の事実を基に構成し、大河ドラマ仕立てで、小説化したものが本作です。

ストーリーはおおむね事実であろうと思いますので言うに及びませんが、構成や登場人物の面から見ても、とても面白く、感動的なエンターテインメントに仕上がっています。
同じように、日本人が海外で救助されたからといって、トルコ人と同様に子孫へ語り継ぎ、恩を忘れないとすることができるでしょうか。

多くは語りませんので、ぜひ読んで頂きたい。
ものすごく、感慨深く、熱量を感じた一冊です。

オススメ度 ☆☆☆☆

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