ラノベ

一言感想『僕と彼女のゲーム戦争8』 著:師走 トオル

ゲーム戦争8

久しぶりの長文記述に些かのリハビリが必要な気がしないでもありません。

この作品を簡単に紹介するとすれば、ゲーム人口が爆発的に増加し、高校の部活動でも採用されるような夢のような空想世界を描いたライトノベルでございます。いつかそんな時代がくるのかと首を長くして待っているところではありますが、コンシューマ業界は衰退の一途といったところでしょうか。

主人公の岸嶺は、高校3年という時期にもかかわらず、新しい学校へ転校し、そこで現代遊技部、すなわちゲーム部へ入部。3人の女子部員と仲良くゲームプレイに興じるのです。

いわゆるハーレム状態のライトノベルであることは疑いなく、量産される有象無象の中の一冊に過ぎないことは確かではあるのですが、本作はこの異世界ファンタジーものの隆盛する現代において、取材に基づいて著される数少ないカテゴリに属しているのです。

もちろん本作では実在するゲームが題材として選ばれ、権利者の許諾を得たうえで作中に登場します。非常に大きな特徴であり、やりこみ度の高いプレイヤーからすれば理解も早いし、同調しやすいことでしょう。

この巻では、『電撃文庫ファイティングクライマックス』と『リーグオブレジェンド』が取り上げられました。

『ファイティングクライマックス』は電撃文庫キャラクターが登場するキャラクターものの対戦格闘。難しいコマンド入力をせずとも、コンボがつながったりする比較的初心者も参入しやすいゲームです。Vita版はフリプで購入しました。
『リーグオブレジェンド』は、私自身プレイしたことがないのでどのようなゲームか詳しくはわかりませんが、インターネットを介して5VS5で戦う戦略シミュレーション+アクションのようなものだと理解しました。

特に、後者は専門用語が多く、よくぞここまで文章化したものだなあと思うほど。

今回は、ゲーム部部長である天道が父親からゲーム禁止を言い渡されるも、部員全員の協力でゲームの生産性や市場規模を示してゲームの将来性を証明し、ゲーム禁止令を解除してもらおうというもの。ストーリーがなさすぎる感じはしますが、題材としたゲームへの造詣の深さは目をみはるものがあります。たかがゲーム、されどゲームという感じです。

この作品の見所は、主人公がその特殊能力(簡単にいうとものすごい集中力を発揮する)を発揮するシーン。そのシーンが、巻を重ねるごとにつまらなくなっているのは少し残念な感じ。3人のヒロイン達との仲も特に進展せず、少し中だるみ感が漂っているのが惜しい。

元々長く描くつもりはなさそうでしたけれど、どうやって収拾をつけるのか、もはや気になるのはその一点だけです。

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