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『祝もものき事務所4』 著:茅田 砂胡

凰華の大学時代の先輩である芹沢達也が、開設したての「もものき事務所」に依頼を持ちこんだ。だが、太朗は初手から「理解不能な」理由で大遅刻!怒りに震える秘書の凰華とともに向かった先では、敷地内で遭難できそうなお屋敷での複雑怪奇な相続争い!?もものき、最初の事件。

茅田氏の『もものき事務所』シリーズの最新巻が刊行されています。
氏は、ファンタジー小説の大家ではありますが、現代的な小説もちらほら書かれています。

本シリーズでは、とある探偵?事務所の事件簿が描かれます。
主人公百之喜太朗は、なんの役にも立たない残念な事務所所長。
それに超有能な美人秘書、花祥院凰華。この二人が物語の語り部となります。
本格ミステリーといった作風ではありませんが、・・・要素からすればミステリーというジャンルになるのでしょうかね。

そして、百之喜には頼れる四人の親友たちがいるのです。
弁護士の雉名俊介、公務員であり凄腕のハッカーの鬼光智也、格闘家の犬槇蓮翔、そして売れない舞台役者の芳猿梓。

百之喜本人には、何の能力はなくても、周囲の有能な人たちが百之喜を助ける形でいつのまにか事件が丸く収まっている、という少しイレギュラーな展開をしていきます。

そのようなキャラクター設定を背景に、本作は百之喜が事務所を設立してから依頼のあった最初の事件が描かれています。長編です。

簡単にいうと、名家のお家騒動。
登場人物が非常に多くて、血縁関係も複雑に次ぐ複雑さ。
正直途中でわけがわからなくなります。ラノベ層にはツライかもしれません。
これほど登場人物の多い物語をまとめてしまう筆力はさすがといったところでしょうか。

かなりご都合主義なところもありますけれど、元々ライトのベルにかなり近い作風ですし、そのあたりはあまり考えずにエンターテインメントとして楽しみましょう。

親友4人にもしっかりと見せ場を与えてうまくまとめています。若干シリーズの構成としてはワンパターンに陥ってる感は否めませんが。
気になったら1巻だけ手に取ってみることをオススメします。

オススメ度 ☆☆☆

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