ラノベ

一言感想『魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(上)』 著:秋田 禎信

「ここが最後の城。告げられし天世界の門。ここに終わる…」“死の教主”カーロッタ・マウセンの視線の先には、因縁の地・ローグタウンがあった。“アイルマンカー結界”は消滅し、リベレーターの計画は失われた。カーロッタは“女神再臨”を目指し、この地への侵攻を開始する。彼女を迎え撃つ、オーフェン・フィンランディは魔術学校の校長室で今後の対処を練っていた。残す選択は決戦のみ。多数の負傷者を出し、半壊した戦術騎士団で戦う他ない。そして、もう一つの可能性に未来を託す。つまりは“鋏”―魔剣オーロラサークルを送った、はぐれ者に。二十年以上の時を経て、今、原大陸は激しい変化の刻を迎える。嵐の先になにが待つのか、まだ誰も分かっていない。恐らくは、まだ、きっと…。新シリーズ最終章!


オーフェンシリーズ新章の最終幕となる『女神未来』の上巻です。

前回までで、原大陸(オーフェンたちのいる大陸)の勢力図の一部が書き換わりました。
キエサルヒマ大陸からの侵略者・リベレイターたちの攻撃は終結し、残すところは、カーロッタ派との全面対決のみというところです。

オリジナルのシリーズから登場してきたオーフェン、マジクはもちろんですが、エド・サンクタムやコンスタンス、ボニーたちキャラの濃い人たちも大集合のクライマックスです。

当事者が物語を終わらせてしまうと、角が立つ。
魔王オーフェンはそう考えて、キエサルヒマ大陸からきたはぐれ者であるマヨール・マクレディに魔剣オーロラ・サークルを託して、事態の収拾を謀ります。

それともうひとつ。
ネットワークから自然発生した合成人間・マルカジット。
彼女の目的は定かではありませんが、もうひと波乱ありそうな雰囲気。

オリジナルシリーズから読むことで、キャラクターの生い立ちや系譜が感じられて面白みが増します。設定魔といわれる氏の真骨頂でしょう。

かつてオーフェンは自分の力のみを信じて、旅をしてトラブルを解決してきました。
本作では、「魔術学校校長」「魔王」「3娘の親」「クリーオウの夫」といういろんな肩書きに乗っかって政治的な動きをしてきました。

いろんなしがらみに囚われながら、前に進もうとする一人の黒魔術士の物語が次の下巻で完結します。寂しいですね。

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