ラノベ

一言感想『ソードアート・オンライン プログレッシブ3』 著:川原 礫

「行くぞ、アスナ! しっかり掴まってろよ! ――ティルネル号、発進! 」
謎めいたダークエルフ騎士のキズメルといっときの別れを交わし、アインクラッド第四層を目指すキリトとアスナ。扉を開けた二人の行く手を、勢いよく流れる谷川が阻む。正式サービスの第四層は、《水路》のフロアへと変貌を遂げていた。

なんとか街に到着した二人を出迎えたのは、湖水に浮かぶ白亜の街並みと、大小無数のゴンドラだった。
第四層を自由に移動するためには、専用のゴンドラを入手しなければならない。
キリトとアスナは、ゴンドラの船材をゲットするために、身の丈八メートルの大型火炎獣《マグナテリウム》に挑む――! そして、アインクラッド第四層の攻略は、さらなる難関が待ち受けていた……!

 

 

『ソードアートオンライン』は、著者の川原 礫氏がインターネット上で連載していた私小説を単行本化したものです。

茅場明彦という天才技術者によって、ヴァーチャル世界へ直接入り込むことができるゲーム・VRMMOという次世代ゲームが開発され、なおかつ、そのゲームにはゲーム終了のボタン(ログアウトボタン)ないものでありました。

プレイヤーはソードアートオンラインというゲームをクリアしなければ、そのヴァーチャル世界からは出てこられない、という状態に陥りその中でも有能なプレイヤーであるキリトが主人公となって、全100層からなるダンジョン・アインクラッドを攻略する、というストーリーです。

本作は、ナンバリングタイトルではなく、『プログレッシブ』。アインクラッド自体は本編のストーリーですでにクリアされていますが、このプログレッシブでは、第1層から第100層までをダイジェストではなく、1層ずつ順番に描き出していくという途方もない試みであります。
そして、この第3巻では前作で第3層のフロアボスを討伐し、第4層の攻略がメインテーマとなります。

MMORPGというのは、現実世界でも実際にあるゲームの一ジャンルです。
プレイヤーは主人公を操作して、クエストをクリアしたり、ストーリーを薦めたり、ミニゲームをこなしたり、他のプレイヤーと協力してボスを倒したり、はたまた他のプレイヤーと殺し合いをしたりとかなり自由度の高い点で、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどのオフラインで行うRPGとは一線を画するものです。

この作品ではそうした現実世界でのMMORPGあるあるを盛り込んで、VRMMOという世界観に落とし込んだ設定をベースに、主人公キリトが無双していく様を描いています。
ご都合主義なところもあり、基本的に爽快感があります。また、ライトノベルの性質上文章は読みやすく、イメージもしやすいです。

第4層は「水」のフロア。
ヴェネツィアを彷彿とさせる水路(チャネル)が街を網目のように配されおり、移動は水路を利用して行います。キリトと、PTを組んでいるヒロイン・アスナは自分たちの船を作るべく、造船クエストを受諾し、材料集めやキャンペーンクエストを進行させていきます。

序盤の見所は造船クエスト。材料を集めるために、固定モンスターと戦ったりする様は、MMOプレイヤーからすると良くある光景ですね。

後半の見所は、ダークエルフとフォレストエルフの戦争でしょう。
キリトとアスナは、ダークエルフ側の助っ人して貢献し、報酬としてレアなお宝を頂くというところで、本作は幕を引きます。

本編では、ソードアートオンラインでの出来事をダイジェスト化して数冊でまとめているため、かなり細かいクエストのシナリオや設定がほとんど描かれませんでした。面白いライトノベルは設定からして異彩を放つ面白さがあるので、このシリーズは特に好きです。

意思あるNPCキズメルの動向についても今後気になるところです。

(カバーイラストのキリトとアスナがまた幼くなったような。)

 

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